NURU マネージャー NAOMI
よし。ネイルが可愛くなった。これでまた、今日から1ヶ月、頑張れる。
NURUを出るとき、そんな風に思っていただけることが、わたしたちの最高の幸せ。
約20年前のある日。「一度きりの人生なんだから、勇気を出してやりたいことに挑戦しよう」、そう決心した瞬間がありました。決心した私は、気合を入れるため、初めてネイルサロンに行きました。今でも鮮明に覚えている、新宿のネイルサロン。それは単なる思いつきで、よく調べもせず、その日に予約が取れたネイルサロンに行ったのです。私が選んだネイビーブルーのネイル。ネイルサロンを出た私は、びっくりするほど意欲に満ちていました。少しだけ強くなれた気がしました。そして、そのネイビーブルーのネイルを見るたび、自分が「よし!」と、元気になることを知りました。今でも当時の感覚が私の中に色濃く残っていて、だからこそNURUのお客様にも、サロンに来ることで、心が動くような体験をしていただきたいと思っています。
NURU マネージャー NAOMI
よし。ネイルが可愛くなった。これでまた、今日から1ヶ月、頑張れる。
NURUを出るとき、そんな風に思っていただけることが、わたしたちの最高の幸せ。
約20年前のある日。「一度きりの人生なんだから、勇気を出してやりたいことに挑戦しよう」、そう決心した瞬間がありました。決心した私は、気合を入れるため、初めてネイルサロンに行きました。今でも鮮明に覚えている、新宿のネイルサロン。それは単なる思いつきで、よく調べもせず、その日に予約が取れたネイルサロンに行ったのです。私が選んだネイビーブルーのネイル。ネイルサロンを出た私は、びっくりするほど意欲に満ちていました。少しだけ強くなれた気がしました。そして、そのネイビーブルーのネイルを見るたび、自分が「よし!」と、元気になることを知りました。今でも当時の感覚が私の中に色濃く残っていて、だからこそNURUのお客様にも、サロンに来ることで、心が動くような体験をしていただきたいと思っています。
Story
はじめてのネイルサロンで
自己嫌悪の塊のようになって鬱々とする毎日で
今は抵抗感なく人に言えますが、私は大学を卒業する少し前から15年以上、摂食障害を患っていました。当時は誰にも言えませんでした。いくつもの心療内科・精神科を受診し、心理カウンセリングを受け、藁にもすがる想いでセラピーや自助会を頼ったこともあります。
初めてネイルサロンを訪れたそのときも、私は摂食障害に苦しんでいました。食べることがコントロールできず、時間もお金も体力も削って生きる日々に、私は自己嫌悪の塊のようになっていたのです。鬱々とする毎日でも、仕事だけは頑張れました。仕事に行けば大切な仲間がいて、私の存在意義を感じることができる。結果も出るし、クライアントやチームメンバーの笑顔も見られる。だから仕事は好きでした。一方で「摂食障害さえ治れば…」という想いは常に私の中にあり、摂食障害を持っているうちは、自分のことを欠陥人間だと思い込んでいました。
自らをすり減らすように生きていた私でしたが、あるときふと「摂食障害の私でも、周りには大切な人が何人もいる」と、気づいたのです。そのことを考え続けているうちに「摂食障害が治ってから…じゃなく、摂食障害が治らなくても、やりたいことに挑戦できる自分でいたい」すんなりと、そんな考えが湧いてきました。そして訪れたのが、新宿のネイルサロンだったのです。
初めてネイルサロンに行ってから、1ヶ月に1回ずつのサロン通いは、私の生活に溶け込みました。やる気を出したいとき、気分が落ちているとき、ここぞという正念場に。ネイルが可愛くなると気分が上がる。今の気分に合わせてネイルを決める。そうやって、5年、10年、20年と、私はずっと元気をもらう側にいました。
Story
新たなる挑戦
今度は私が“元気を与える側”になってみたい
2023年の夏。会社で、「新規事業に挑戦しよう」という話が持ち上がりました。それならば、今度は私が“元気を与える側”になってみたい、と思いました。
そして、新規事業をスタートするなら、助け合って、笑い合って、苦楽を共にし、そして同じ目標に向かうチームメンバーが欲しいなとも、思いました。摂食障害は3年ほど前に治っていましたが…私が辛い状況の中でも仕事ができていた理由のひとつでもある大切な仲間を、またここで増やせないか?と、思ったのです。
仕事って楽しい!そんな風に思える職場を作りたいと、素直に思いました。そんな想いから、ネイルサロン「NURU」の構想はスタートしたのです。
Story
NURU、ネーミングの由来
「ただひたむきに塗る」、そんな潔さも感じられるNURUという店名

「NURU(ヌル)」という店名は、私自身が何ヶ月も考えて決めました。NURUの母体であるU-MAのアルファベットを使った、シンプルで、すんなり読めて、他とかぶらない店名。四六時中考え続けて、幾晩もネイルサロンの夢を見て、そしてある朝、目が覚めた瞬間に「NURU」という店名が頭に浮かびました。全く迷いはありませんでした。「ただひたむきに塗る」、そんな潔さも感じられるNURUという店名を、私はものすごく気に入っています。
必要な材料や道具を揃え、スタッフを採用し、順調にオープン準備は進みました。しかし、すべてうまくいったわけではありません。最初の大きな壁は、テナント探し。正直、新宿エリアなら1ヶ月も探せば店舗が見つかると思っていました。それは完全な誤算。なんと、テナント探しに要した期間は約半年にもなりました。
その頃、新型コロナウイルス蔓延による自粛モードが緩和され、経済が動き始めていました。社会的に空き物件が少ない時期だったのです。最初の3ヶ月ほどは元気に探し回っていました。しかし4ヶ月、5ヶ月、6ヶ月…間取り図を見ただけで、どこのビルか言えるまでになっても、私はまだ物件を見つけることができませんでした。
4月オープン予定で採用したスタッフには、頭を下げて待ってくださいとお願いしました。
「無責任だ」と苦情を言うスタッフもいました。当然です。オープン予定に合わせて、前に勤務していたサロンを辞めてきているのですから、憤る気持ちは十分に理解できます。一方で、探せど探せど、物件はないのです。
ちなみに現在、店長として頑張ってくれているスタッフは、「仕方ないですね。わかりました!」と笑顔で答えてくれました。でも実は、物件が見つかるまでの期間、ひそかにコンビニエンスストアでアルバイトをしていたそうです。生活するため。その話を随分あとになってから聞き、私は涙が出ました。
毎日毎日、ノイローゼになりそうな状態で探し回りました。思考回路はショートし、歌舞伎町のど真ん中(ガールズバーの居抜き)、墓場の前、二軒先が風俗店…そんな物件も検討しました。もう物件は見つからないんじゃないか…そんなネガティブな妄想に支配されながらも、探し続ける日々。そして、物件を探し始めて半年、この第三歯朶(しだ)ビルに出会えたのです。
Story
とことん尖った個性派・モード系ネイルをコンセプト
NURUの母体は、尖ったクリエイティブを提供するデザイン会社。
西新宿という土地柄、シンプルなオフィスネイルを主軸としたお店のほうが、お客様のニーズに合うのではないか?とも考えました。ただ、私自身は個性派・モード系のネイルデザインが大好きです。「見せてもらったサンプルに好きなデザインがない…」ネイルサロンでそんな経験をしたことも一度や二度ではありません。だったら、自分が通いたいと思えるネイルサロンにするのはどうだろう…。
NURUの母体は、尖ったクリエイティブを提供するデザイン会社。それなら経営するネイルサロンも、とことん尖った個性派・モード系ネイルをコンセプトにしよう。既存事業と新規事業の親和性も高い。そんな考えのもと、NURUは本格始動しました。プレオープンは2024年6月27日。そして正式なオープン日が2024年7月1日。
大変ありがたいことに、右肩上がりにお客様は増え、“予約困難店”とまではまだ言えませんが、それでも毎日たくさんのお客様が施術にいらっしゃいます。「デザインが素敵だったから」「Instagramで見て」と、他店と一線を画す個性的なデザインで、NURUを選んでくださるお客様が増えています。
Story
再び大きな壁に
自分なりに考え、言葉を選び、行動をしていたつもりでしたが、最後は関係不和のような状態になってしまった

スタッフが増え、サロン全体の士気が高まり、お客様も増えてきた…順調に見えたNURUですが、再び大きな壁にぶち当たりました。それは重なるスタッフの退職。私自身の力不足。また店長も未熟だったのでしょう。自分なりに考え、言葉を選び、行動をしていたつもりでしたが、サロンの課題をうまく解決することができず、最後は関係不和のような状態になってスタッフは辞めていきました。
退職予定日を数日残し、退職代行業者経由で「今日付けで退職する」と申告されたこともあります。もちろん真っ先に考えたのは、ご予約いただいているお客様の対応。ではありますが、やはりショックや虚しさがない交ぜになった、ザラっとして苦い気持ちになりました。うまく事態を収束できなかった自分への憤り、どうすれば良かったのか正解がわからないもどかしさ。退職代行業者から電話をもらった日、一晩眠ることはできませんでした。ネガティブな思考ばかりが湧き上がり、反省と虚しさと憤りとがグルグルと回る夜でした。
Story
「次はどんなネイルにしよう」とワクワクして欲しい。
お客様の方をしっかりと向いて、今日一日私がやるべきこと、これからNURUがやるべきこと。

しかし、私が悶々としていても、お客様は来店されます。InstagramのDMでも、日々ご相談が寄せられます。残ったスタッフは常に前向きで誠実で、サロン内には笑い声が響きます。
たくさんのご予約を見ているうちに、お客様と接しているうち、こんなことでへこたれていては恥ずかしい。お客様の方をしっかりと向いて、今日一日私がやるべきこと、これからNURUがやるべきこと。そしてスタッフのみんなとやりたいことをしっかりと見ていかなければと、本気で思いました。
日々、いろいろなことが起きても、明るくポジティブで、そしてネイルを愛しているスタッフとともに、NURUは今日も新宿エリアNo.1の個性派・モード系ネイルサロンを目指し努力を続けます。単純なことですが、一人ひとりのお客様にきちんと正面から向き合う。そしてお客様と一緒にクリエイティブな時間を過ごす。それにより、お客様の心を動かす。背中を押す。
一度塗ったジェルネイルが持つのはおよそ1ヶ月です。NURUで施術を受けて帰るとき、「よし。ネイルが可愛くなった。これで今日から1ヶ月、また頑張れる」そんな風に思って欲しい。NURUに来店する数週間前から、「次はどんなネイルにしよう」とワクワクして欲しい。
これが、数え切れないほどのネイルサロンが存在する新宿エリアで、NURUを選んでくださった大切なお客様にご提供したい私たちのサービスの在り方であるという考えのもと、使命感を持ってNURUは本日も営業いたします。
NURU マネージャー
川合 直美


